記者コラム 不思議の朝鮮半島 フォロー 日本のあの政治家に似た韓国の新大統領,日韓関係の行方は?坂口裕彦・ソウル支局長 2022年3月26日 保存保存 文字 印刷 ソウル市内で支持者に訴える尹錫悦氏=2022年3月8日,坂口裕彦撮影 「夜がとても長かった」 テレビから聞こえてきた「勝利宣言」は,歴史に残る大接戦となった選挙戦を象徴する一言として後世に残るのではないか, 3月9日投開票の韓国大統領選は,保守系の「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前検事総長(61)が,文在寅(ムン・ジェイン)政権からの路線継続を目指した進歩系の「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事(57)を破って当選した, 5年ぶりに保守系政権が復活することになったが,得票率は尹氏の48・56%に対して,李氏は47・83%で
コピーブランド時計 その差はわずか0・73ポイント,韓国の大統領選史上,最も僅差だった, 日付が10日に変わっても,当選確実が出ずにジリジリと時間だけが流れた,ついに李氏が敗北を宣言したのが午前3時50分,これを受けて
偽物時計 尹氏がソウル市内の自宅マンションから出てきたのは午前4時過ぎ,冒頭に紹介した発言は,尹氏がホッとした表情を浮かべながらまず語った第一声だった, 尹氏を日本の政治家にたとえるのなら誰だろう? 記者会見や街頭演説の現場で思いをめぐらせてみた,頭に浮かんだのは「野党だった頃の自民党を率いた弁護士出身の谷垣禎一元総裁をもっと親分肌にした感じ」,巧みなパフォーマンスは少ないけれど,語り口はまっすぐだ,そんな尹氏の大統領就任は5月10日,もちろん注目すべきは,文政権下で悪化の一途をたどった日韓関係が改善に向かうかだ,大統領選では争点にならなかった日韓関係 大統領選で,日韓関係は争点にならなかった,当選した尹氏も,敗れた李氏も1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が合意した「日韓共同宣言」を基盤に関係改善に取り組むと表明したからだ, 文政権は,日韓両政府による2015年の慰安婦合意を事実上,白紙化した,韓国最高裁(大法院)が18年,日本企業に元徴用工らへの賠償を命じても「三権分立の尊重」を理由に動かなかった,敗訴した日本企業が韓国国内に持っている資産を「現金化」して,原告の補償に充てる手続きが着実に進んでいる,日韓関係を壊すだけで,修復に動かなかったのが文政権だ, これに対して,日本政府は「65年の日韓請求権協定で,元徴用工への損害賠償を含む請求権問題は解決済みだ,だからボールは韓国側にある」との立場を崩していない,国際的に結んだ約束は守らないといけないという日本の主張は妥当だと思う,尹氏の関係改善策は2段階 保守系でも,李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)は,12年に歴代大統領で初めて,韓国が実効支配する島根県・竹島(韓国名・独島)に上陸して,日韓関係を大いに冷え込ませた,他方,98年の日韓共同宣言に合意したのは,進歩系の金大中大統領だった,「保守だから親日的で,進歩だから反日的」とは単純には決めつけられない, それでも,尹氏が大統領に就任すれば,全体的な外交政策も,日本へのアプローチも大きく転換させるだろうと思うのは,文政権を「全面否定」する尹氏の姿勢が鮮明だからだ,選挙戦の最終日となった今月8日夜,ソウル市内であった街頭演説でも「時代遅れの理念を大切にして,地位と利権に執着してきた現政権の正体をよく見てほしい,国民を苦痛に追い込んだこと以外に何の実績があるのか」と敵意をむき出しにしていた,日韓関係についても「失踪状態にある,文政権は国内政治に利用しすぎている」と批判し,日米韓3カ国の安全保障面の連携を重視する姿勢を強調してきた, さらに尹氏は10日の記者会見で
ブランドコピー品 日韓関係について,「若者と未来世代が目指すべきことは何かに重点を置いて考えていく」と発言,未来志向の関係構築を強調する尹氏の方針の柱は二つだ,まずは首相や外相が頻繁に行き来するシャトル外交を復活させる,そのうえで「歴史問題や経済,安全保障面などを網羅した包括的な解決案」を目指す――という青写真を描いている,元副首相が語る徴用工問題の解決策 喫緊の課題となっているのが,徴用工問題だ,敗訴した日本企業が韓国国内に持つ資産の現金化に向けた動きが着々と進み,日韓関係をさらに悪化させかねない「時限爆弾」と化しているからだ,実際に現金化されると,日本政府が激しい報復措置をとるのは必至,日韓関係は土台から崩れかねない, 大統領選から2日後の11日
偽ブランド 韓国国会の超党派議員で作る韓日議員連盟会長の金振杓(キム・ジンピョ)元副首相に,今後の日韓関係の行方について聞くためインタビューした,今回は敗れた,共に民主党の所属だが,当選5回のベテランで,経済通でもあり,与野党に顔が広い, 金氏は「韓国では三権分立が強く,最高裁の権限に政府が介入することは不可能だ,もちろん文大統領も影響力を行使できない,尹政権になっても,韓国内で唯一可能な解決法は,国会で法律を作って対応することしかない」と自らの考えを明かした,まず「反日」「嫌韓」を和らげる 「19年に当時の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が日韓両国の企業が自主的に寄付する基金を作り,元徴用工らに支給する形で解決を目指す法案を国会に提出した,それを補完した上で立法的な解決を目指すべきだ」 その実現に向けては,二つの障害があると金氏は指摘した,まずは両国で「反日」「嫌韓」の感情が強いこと,そんな中での立法的な解決は,政治的な負担が大きいから
スーパーコピーn級 とにかく双方の感情を和らげないといけない,… この記事は有料記事です,残り1334文字(全文3547文字)ご登録から1カ月間は99円 今すぐ登録して続きを読む 登録済の方はこちらからログイン 関連記事 <坂口記者のコラム>韓国大統領選「第一声」の現場で見えたもの <坂口記者のコラム>韓国の「対日強硬派」候補が直面する疑惑 <坂口記者のコラム>第三の候補とMZ世代の動向に注目,終盤を迎えた韓国大統領選 <坂口記者のコラム>彼女が出てくると韓国の「報復政治」は変わるのか <坂口記者のコラム>「親日派」のいない韓国?<坂口記者のコラム>文在寅氏の立場から考えた韓国大統領選 関連記事 <坂口記者のコラム>韓国大統領選「第一声」の現場で見えたもの <坂口記者のコラム>韓国の「対日強硬派」候補が直面する疑惑 <坂口記者のコラム>第三の候補とMZ世代の動向に注目,終盤を迎えた韓国大統領選 <坂口記者のコラム>彼女が出てくると韓国の「報復政治」は変わるのか <坂口記者のコラム>「親日派」のいない韓国?<坂口記者のコラム>文在寅氏の立場から考えた韓国大統領選 投稿にはログインが必要です,坂口裕彦 フォロー ソウル支局長 1998年入社,山口,阪神支局,政治部と外信部のデスクなどを経て,2021年4月から現職,19年10月から日韓文化交流基金のフェローシップで,韓国に5カ月間滞在した,著書に「ルポ難民追跡 バルカンルートを行く」,連載:不思議の朝鮮半島 前の記事 韓国大統領選「第一声」の現場で見えたもの 次の記事 ソウルから見たウクライナ侵攻と北朝鮮 注目コンテンツ