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新型コロナで大きく変わった「風邪症状での受診のしかた」 | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭「医療プレミア」

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新型コロナで大きく変わった「風邪症状での受診のしかた」 | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭「医療プレミア」

総合診療医の視点 -命を救う5分の知識- フォロー 新型コロナで大きく変わった「風邪症状での受診のしかた」 谷口恭・谷口医院院長 2023年1月9日 保存保存 文字 印刷    高齢者や重症化リスクのある人からみれば,新型コロナウイルス感染症は,まだまだ「恐怖の病」であることには変わりありません,それでも全体的にみれば(公衆衛生学的な観点からは),「コロナは終わった」あるいは「ただの風邪になった」と呼べる段階に入りつつあります,では,何もかもが「新型コロナ前」と同じになったのかというとそういうわけではありません,特に,「風邪で受診するとき」の方法(あるいはマナー)は大きく変わり,そしてそれはこれからも続いていくでしょう,そういう意味で ブランドコピー品 新型コロナは風邪をひいたときの受診方法を劇的に変えた,極端に言えば「革命」を起こしたと言えるかもしれません,今回は私見を交えてその「革命」を紹介したいと思います, 従来(新型コロナの登場前)は,風邪の症状が出現した人は,次のような流れでその後の生活を送り,時には医療機関を受診していたと思います, ◆症状が軽度のとき  何もしない,または市販の風邪薬で対処する,心配な人は医療機関を受診する, ◆症状が軽度でないかもしれないと考えるとき  医療機関を受診する,必要があればインフルエンザや溶連菌などの検査を受ける,「風邪なら発熱外来へ」なのですが  ところが新型コロナの流行以降は,風邪症状があって医療機関を受診するなら「発熱外来」に行かなければならなくなりました,たとえ,受診の目的が風邪症状でなかったとしてもです,そして,発熱外来はそもそも実施している医療機関が限られていますし,実施しているところでも時間的もしくは空間的な制約があります,要するに「定員」があり,誰もが気軽に受診できるわけではないのです,屋外に設置された発熱外来のテントに入り,看護師と言葉を交わす女性=東京都墨田区の墨田中央病院で2022年1月27日,佐々木順一撮影  そのため,特にかかりつけ医を持っていない人にとっては「診てもらいたいのに受診できる医療機関がない」という問題が起こりえます,現在,新型コロナを,感染症法上の分類の2類相当から5類相当へ格下げしてはどうかとの議論がされていますが,5類になったところで,風邪症状があれば発熱外来の枠で受診しなければならないルールが変わるわけではありません, 限られた発熱外来の枠では,まずハイリスク者,つまり重症化が心配な人たちに受診してもらう必要があります,※編集部注  そのために,重症化するリスクがない(低い)人たちは「できるだけ医療機関を受診しないこと」を求められます,その一方で,新型コロナは早期発見が重要です,自身が軽症であったとしても,他人(特にハイリスク者)への感染を防がなければならないからです,関連記事 <新型コロナ 「まともな」かかりつけ医を持とう 谷口医師講演> <新型コロナ 新しい飲み薬「希望されれば処方しますが」> <「緊急の発熱」とありふれた風邪に病院ができること> <医師が勧める風邪のセルフケア6カ条> <鼻風邪の薬「効く証拠」があるのはごくわずか> 自己検査キットの常備を  そこで勧められるのが「自己検査キットの常備」です,過去の連載「新型コロナ この冬の発熱対策 政府方針では安心できない」で私は「新型コロナの検査キットに加えて,海外諸国と同じように,インフルエンザの検査も自宅でできる検査キットを市販すべきだ」と主張しました,そして,それは意外にもあっさりと実現しました,12月5日,厚生労働省は「一般用新型コロナウイルス抗原・インフルエンザウイルス抗原定性同時検査キット」の薬局での販売を承認したのです,市販が始まった,新型コロナとインフルエンザの同時検査キット=原田啓之撮影  後述するように,このキットで出た検査結果は,信頼し過ぎない方がいいのですが,それを差し引いて考えても,キットはだれもが常に常備しておくべきです,精度は低くても十分に実用的だからです,これからの風邪対策は以下のような流れとなります, ◆症状が軽度のとき  まず,自己検査キットを使って新型コロナ(+インフルエンザ)の検査をする,その後の対応は二つに分かれる, ・重症化リスクがない(低い)場合  検査結果にかかわらず,何もしない,あるいは,市販の解熱鎮痛薬などで対処する,オンラインでかかりつけ医の診察を受けてもよい, ・重症化リスクがある(高い)場合  検査結果にかかわらず,オンラインでかかりつけ医などの診察を受ける, ◆症状が軽度ではないとき  まず自己検査キットで,新型コロナ(+インフルエンザ)の検査をし,結果にかかわらず,オンライン診療を受ける,症状によっては,直接に受診するか,救急車を呼ぶ,サイレンを鳴らし,街中を走る救急車=大阪市内で2021年4月30日,望月亮一撮影(画像の一部を加工しています)「陽性」は正しいが「陰性」はあてにならない  症状が軽くても軽くなくても「検査結果にかかわらず」対応の仕方を決めている点に注意してください,結果が関係ないなら何のために検査するのか,という疑問が出てきます,その答えは「精度は高くないが参考にはなるから」です, まず,自己検査結果の「陽性」が間違っていることは(新型コロナとインフルエンザに限っていえば)ほとんどありません,ですから医師は,陽性だと判断して治療方法を検討します,この場合,他の疾患の可能性は極めて低くなりますから診療方針が立てやすいのです, 一方,私が院長を務める太融寺町谷口医院の経験で言えば,「自己検査キットで陰性」はあまりあてになりません,「自宅で2回(あるいは3回)検査しましたけど陰性でした」という患者さんに院内で抗原検査をすると,新型コロナ陽性だった,というケースは枚挙にいとまがありません(この理由はおそらく,唾液や,鼻腔=びくう=を自分でぬぐった液を使って自己検査するよりも,医療者が鼻咽頭=いんとう=を確実にぬぐって検査する方が精度が高くなるからです), ここで一つ疑問が生じます,「自己検査キットで陰性でも実際には陽性のことがあるのなら,風邪の症状があるだけで(陰性でも実は新型コロナかもしれないと考えて)常に自己隔離しなければならないのか」という疑問です コピーブランド財布  新型コロナの最も難儀な点は「自分自身は軽症でも他人に感染させると,その人は重症化(死亡)することがある」でした,そして,自己検査キットではこの問題を解決できません,しかし,第7波以降,死亡率が大きく低下している現状を鑑みると,「ささいな風邪症状があれば常に自己隔離」よりも「精度が低いとはいえ自己検査陰性で症状も軽度なら自己隔離は不要」とするのが現実的です,他人に感染させて重症化……というリスクがゼロではありませんから,高齢者や妊娠中の女性には近づかないようにするといった注意は必要ですが,若くて健康な人が学校や会社を休む必要はありません コピー激安通販 ドラッグストアの風邪薬コーナー=福岡市博多区で2020年4月23日午後3時56分,久野洋撮影 たいてい「直接の受診は不要」  重要なことをまとめていきましょう,まず「風邪症状ではほとんどのケースで直接受診は不要」です,直接受診を希望する場合も,先にオンライン診療を検討すべきです, 新型コロナ流行前は「風邪症状があればオンライン診療」などとは誰も考えていませんでした,これからは「風邪をひいたときは軽症ならオンライン診療(または受診しない)」となるわけですから,これは革命的な変化と言えるでしょう, 次に重要なのは「重症化リスクがなくて軽症なら スーパーコピー通販 原因に関係なく受診は(オンラインも含めて)不要」ということです,新型コロナが登場した2020年の時点では,基礎疾患のない若年者の死亡が相次ぎましたからこのようなことは言えませんでしたが,今やコロナは重症化リスクがなければただの風邪です,そして,元々,インフルエンザも含めて風邪の場合,重症化リスクがない人は,医療機関の受診は必要ありませんでした(ただしインフルエンザの場合,「乳幼児」はそれだけでリスクになります,これは新型コロナと異なる点です), インフルエンザを疑えば受診すべきでは?という声もありますが,重症化リスクがなければそもそも抗インフルエンザ薬は必要ありません,市販の解熱鎮痛薬で十分です,抗インフルエンザ薬について患者さんから「一日でも早く職場復帰したいから処方してください」と言われた場合には,私は処方をしてはいます,それでも「薬はいつも最小限」が治療の原則です, 日本人ほど軽症の風邪で医療機関を受診している国民はいません,これは,外国人と話すとよくわかります,また,抗インフルエンザ薬を,重症化リスクのない若者がこんなにも使用している国は他にありません,ただし コピーブランドバッグ 新型コロナと異なり,抗インフルエンザ薬は乳幼児には処方すべきケースが多数あります, 今回述べたことをシンプルにまとめなおしましょう,自分や家族に風邪のような症状が出たらまず,市販の検査キット(新型コロナ+インフルエンザ)で検査をします,そして検査結果にかかわらず,次の表のように考えるのです,   現在,各自治体は「風邪症状が生じたときにどうすればよいか」についてフローチャートやアルゴリズムなどを使って詳しく説明しています,どれをみても間違ってはいませんが,複雑なアルゴリズムを見直さなくてもこのシンプルな表を覚えておけば十分です, 最後に最重要事項を付記しておきます,言うまでもなく風邪は予防が大切です,重症化リスクを下げる目的でのワクチンには意味がありますが,感染予防に大切なのは日々のうがいと手洗いです,私自身は,本連載で繰り返し紹介している「谷口式鼻うがい」を開始してから10年が経過します,その間一度も風邪を引いておらず,インフルエンザとも新型コロナとも無縁です,※編集部注 ここでいう「ハイリスク者」とは,具体的には高齢者や,妊娠後期の女性,持病がある人です,新型コロナの重症化リスクを高くする持病として,厚生労働省は「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD),慢性腎臓病,糖尿病,高血圧,心血管疾患,肥満,喫煙」を挙げています,また同省は,小学生以下の子どもについても,発熱などの際には速やかな受診を勧めています, <医療プレミア・トップページはこちら> 関連記事 <新型コロナ 「まともな」かかりつけ医を持とう 谷口医師講演> <新型コロナ 新しい飲み薬「希望されれば処方しますが」> <「緊急の発熱」とありふれた風邪に病院ができること> <医師が勧める風邪のセルフケア6カ条> <鼻風邪の薬「効く証拠」があるのはごくわずか> 投稿にはログインが必要です,谷口恭 フォロー 谷口医院院長 たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ,91年関西学院大学社会学部卒業,4年間の商社勤務を経た後,大阪市立大学医学部入学,研修医を終了後,タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事,同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け,帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属,その後現職,大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師,主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める,日本プライマリ・ケア連合学会指導医,日本医師会認定産業医,労働衛生コンサルタント,主な書籍に,「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社),「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社),「医学部六年間の真実」(エール出版社)など,谷口医院ウェブサイト 月額110円メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中,  連載:総合診療医の視点 -命を救う5分の知識- 前の記事 世界で増える感染症 背景に地球温暖化と「蚊の広がり」  次の記事 サル痘 感染抑制に成功した米国 日本の今後は 注目コンテンツ
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