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ともに・共生社会へ:人と自然、あり方問う アースカンパニー 濱川知宏さん

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ともに・共生社会へ:人と自然、あり方問う アースカンパニー 濱川知宏さん

=宮本明登撮影  <リジェネラティブな世界を目指して MOTTAINAI20YEARS>  MOTTAINAIキャンペーンを始めて20周年を迎えた毎日新聞は,これからの時代の鍵になりそうな言葉と出合いました,「リジェネラティブ(Regenerative)」,直訳すると「再生型」といった日本語になりますが,環境保全の文脈ではもっと広く深い意味合いで使われているそうです,「SDGs」「自然との共生」などの言葉が単なる美辞麗句に聞こえてしまう人にこそ,この言葉を届けたいと,リジェネラティブな活動の顕彰や啓発に取り組む東京都港区の一般社団法人「Earth Company(アースカンパニー)」の濱川知宏さんは言います,【聞き手・阿部周一】 ――「リジェネラティブ」とは耳慣れない言葉です ブランド靴コピー どのような意味ですか, ◆私たちは「共繁栄」という言葉を当てています,自然も回復するし,人間社会も繁栄する,そんなウィンウィンの関係性を作っていく考え方です,人間も元々自然の一部ととらえ,自分の健康を維持・回復させるのと同じように,自然を守り再生させる ブランドコピーN級品 その一体感が,リジェネラティブという言葉が持つ感覚です,Advertisement  ――環境分野で使われるようになった始まりは? ◆発端は農業だと言われています,単一農業は土壌に大きな環境負荷がかかります,広大な土地に一つの作物だけを栽培すると,それに必要な栄養を注入し続けないと土壌が弱ります,リジェネラティブ農業は,土壌本来の力を回復させながら多彩な作物を育て,人間もその恩恵を受けます, 今ではファッションや観光などの分野でも使われています,例えば,安いファストファッションの背景には,劣悪な労働環境や児童労働などの人権問題が潜んでいる場合があります,観光業の中には,経済格差を利用した搾取的な業態も存在します,そうしたマイナスを一つ一つゼロにすることも大事ですが,それがゴールではありません,関わる人と自然が包括的にいかにより良くなれるかを模索することが,リジェネラティブな活動です, ――本来どうあるべきかを問う発想ということでしょうか, ◆はい,その問いは活動する本人にも投げかけられます,近年,環境問題や社会課題に取り組む個人や企業,団体に「疲弊」が指摘されます,長年熱心に取り組んできたのに,問題はますます悪化していますから,でも本人が疲れ切ってしまっては活動が持続可能でなくなります,その点,リジェネラティブな活動は個人の内的な面にも目を向けるところが特徴です,自分自身の心の安定,余裕,遊び心がなければ,地球の未来を真剣に考えることは難しいですから, 持続可能な開発目標(SDGs)は2030年の目標期限を前にして達成見込みが17%です,目標が悪いわけではありませんが,SDGsの取り組みにどこかやらされている感覚があるのではないでしょうか, 私たちが22年に日本の管理職1000人に行った意識調査で,48%が「SDGsの重要性を自分の事として腹落ちしていない」と回答しました,大学などで若い世代に講演する際「正直,SDGsってうさんくさいと思う人?」と尋ねるとほぼ全員が手を挙げます,悲しいことです,SDGsは本質的に良いことですから, 「ポストSDGs」の議論が間もなく始まりますが,数値目標の達成と同じかそれ以上に,内的な面にも目を向けるリジェネラティブという考え方が新たに注目されてきています,アジアの挑戦者顕彰  ――アースカンパニーはアジア太平洋地域でリジェネラティブな活動をする人を顕彰しています 時計コピー どのような活動が顕彰の対象になるのですか? ◆例えばインドネシアのアリーフ・ラビックさんは竹を取り入れた「バンブービレッジ」を各地に作っています,竹は多様な植物と栽培し適切に管理すれば,さまざまな素材に活用できるメリットがあります,彼は竹を地域住民,特に女性の収入源にし ブランドコピー激安 二酸化炭素の吸収源にし,荒廃した生態系を回復させることで地方創生につなげています, 同じくインドネシアの助産師,ロビン・リムさんは「優しいお産」(自然分娩(ぶんべん))を広めています,女性の健康向上のために家庭環境の改善支援や職業訓練,食糧支援,村の自然環境保護など包括的な取り組みをしています,それらを全て寄付でまかない,利用者に24時間365日無償で提供していて「奇跡の助産院」と呼ばれています, こうした人々を毎年公募し,中でも優れた方を10名前後選んで6カ月のリーダーシップ研修を提供しています,毎年4月にはインドネシア・バリ島に集まってもらい,5日間一緒に過ごして悩みや弱みを共有して支え合う関係性をつくり,彼らの活動を支援するネットワークを拡大しています,さらにその中から1人を「インパクトヒーロー」として選び,2年半にわたり伴走支援をしています, ――私たちはどう取り入れればいいのでしょう, ◆元ユニリーバCEOのポール・ポルマン氏は「あなたの会社が存在することで世界はより良い場所になっていますか」と問いました,主語は「あなたの部署」や「あなた自身」などに置き換えられると思います,この問いに自信を持って「YES」と答えられるのが理想だろうと思います, 日本でも,私たちの研修プログラムに参加する企業が増えています,例えば,パナソニックグループは30歳前後の選抜社員がバリ島での研修に参加しています,ごみ山の訪問や農業体験を通して,環境問題や社会課題を自分の事として捉えるだけでなく,課題に向き合う現地リーダーたちとの交流を通して,自分のありたいリーダー像について内省を深める,そうすることで5年後,10年後に企業を支え変えていく存在に成長してくれることが期待されます, 大阪で繊維事業や不動産を手掛ける「辰野」は,経営方針の根幹にリジェネラティブを据えています,リジェネラティブという言葉を冠したイベントを実施する企業も複数あります,社会課題の解決にビジネスで取り組もうとするとき,課題をゼロにするだけではなく,さらにポジティブにしていこうというリジェネラティブの発想に,感度の高い企業などは気づき始めています, ――毎日新聞は05年3月,故ワンガリ・マータイさんの提唱を受けMOTTAINAIキャンペーンを始め ブランドコピー ケニアでの植林活動などを進めてきました,MOTTAINAIとリジェネラティブの共通点は, ◆MOTTAINAIは日本的なキャッチコピーです,人間の暮らしは見えないものに生かされているという感覚は,共通点があります,人間だけで生きていけないというところから出発して人間性を回復していく,MOTTAINAIもリジェネラティブも古くて新しい言葉だと思います, 「ともに」面は8月から,隔月で紙面上部右側のタイトルを「リジェネラティブな世界を目指して」と表記し,自然との共生,繁栄など環境をテーマにした話題や,MOTTAINAIキャンペーンに関する記事をお届けします, 「ともに」の特設サイトはhttps://mainichi.jp/tomoni/  ■人物略歴 濱川知宏(はまかわ・ともひろ)さん  1980年,横浜市生まれ,幼少期を日本と英国,米国で過ごす,米ハーバード大卒業後,NGOスタッフとしてチベット高原で働く,英大手財団CIFFなどを経て,2014年にパートナーの濱川明日香さんとアースカンパニーを設立,現在,同法人の最高探究責任者,14年にダライ・ラマ14世から「Unsung Heroes of Compassion(謳(うた)われることなき英雄)」を受賞した,
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