円安が止まらない理由 森永卓郎・経済アナリスト
コピーブランド時計 独協大学教授 2022年6月17日 保存保存 文字 印刷 森永卓郎氏=藤井太郎撮影 国民生活に深刻な影響 円安が止まらない,6月13日に対ドル為替が,1ドル=135円台に突入した,年初は115円だったから,半年足らずで20円も円安が進んだことになる, 円安は,国民生活に深刻な影響を及ぼしている,石油や穀物などの資源高に加えて円安がダブルパンチとなって,物価が上昇しているからだ,4月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は,前年比2・1%の上昇にとどまっているが,5月の国内企業物価指数は,前年比9・1%まで上昇しており,消費者物価上昇率が,今後さらに高まっていく可能性は大きいと言えるだろう, これまで,円安は日本経済にとってプラスになると考えられてきた,理由は三つある,第一に,ドル建てだと,より安い価格で輸出できるようになるので,日本からの輸出が増加するということだ,第二に,対外直接投資などから得られる海外収益を円換算したときの額が,円安効果で増えるからだ,第三に,円安はインバウンドの収益を増加させる, こうした効果を見込んで,日本銀行は,一貫して「円安は日本経済にプラス」と主張してきた,日銀の保有する経済モデルでは,円安が経済を成長させるというシミュレーション結果になっているからだ, しかし,円安によって物価が上昇するというデメリットと比べると,輸出増加のメリットが表れるタイミングは,かなり遅れる,国内に工場を新設し,生産能力を高めるのには時間がかかるからだ,だから当面はデメリットばかりが目立つのだ, ただ,私は,時間がたっても,輸出がさほど増えない可能性が高いのではないかと考えている,一つの理由は,いまの円安が中長期的に続くという確信が持てないことだ,円安は,日米の金利差が拡大したことによってもたらされている,金融引き締めで米国の景気が失速すれば,米国金利が下がるから,金利差が縮小して為替は再び円高に向かう,そうなったら,国内の生産能力拡充が無駄になってしまう, もう一つの理由は,政治的な問題だ,例えば,我が国最大の輸出競争力を誇る自動車産業に国内回帰の動きは,ほとんどみられない,2020年の日本の四輪車の生産台数は
スーパーブランドコピー 807万台と30年前と比べて40%も減少している,日本の自動車産業が衰退したからではない,生産拠点が海外に移ったからだ,いまや日本車メーカーの海外生産比率は66%に達しているのだ, 日本の賃金が主要7カ国(G7)最安になったところにこの円安だ,どう考えても,欧米の工場を閉鎖して,日本で作った車を輸出したほうが有利になっているはずだ,ところが
ブランドコピー激安 欧米工場の閉鎖の話はまったく出てこない,そもそも欧米への工場進出は,コストを抑制するためではなく,貿易摩擦を回避するためのものだったからだ,だから,欧米からの撤退には大きな勇気が必要になる,岸田政権にはその勇気がないのだろう,為替の介入もできない その姿勢は,為替介入についてもみられる,為替レートが134円台と,20年ぶりの円安となったことを受けて,財務省は6月10日に金融庁と日銀の緊急3者会合を開いた,私は,政府がようやく重い腰を上げて為替介入に踏み切るのだと思った,いま介入をすれば,莫大な為替差益を得ることもできる,絶好のチャンスだ,ところが結果は,「急激な円安を憂慮する」とのコメントを発表しただけで,具体的な行動を何も取らなかったのだ, 為替介入の可能性について,財務省の財務官は,「われわれの手の内を申し上げることはできないが,あらゆるオプションを念頭に置いて,機動的に対応する,今そういう局面にあるかどうかは申し上げられない」とした, なぜ日本政府は介入に及び腰なのか,明らかに米国へのそんたくだろう,米財務省は外国為替報告書のなかで,日本や中国など12カ国・地域を通貨政策の「監視対象」に指定している,… この記事は有料記事です,残り1370文字(全文2935文字)ご登録から1カ月間は99円 今すぐ登録して続きを読む 登録済の方はこちらからログイン 関連記事 <哲学のない岸田首相 「聞く力」とは言えない> <ウクライナ侵攻のなかでの物価上昇と円安 > 借金頼みの防衛費増と右への地滑り <森永卓郎氏>ロシア兵を「残虐」にしたもの <佐藤優氏>ロシアを怒らせたドイツ首相の言葉 <田中均氏>プーチン氏の大国主義と日本が得る教訓 欧州の対中融和の終わり 関連記事 <哲学のない岸田首相 「聞く力」とは言えない> <ウクライナ侵攻のなかでの物価上昇と円安 > 借金頼みの防衛費増と右への地滑り <森永卓郎氏>ロシア兵を「残虐」にしたもの <佐藤優氏>ロシアを怒らせたドイツ首相の言葉 <田中均氏>プーチン氏の大国主義と日本が得る教訓 欧州の対中融和の終わり 投稿にはログインが必要です,森永卓郎 フォロー 経済アナリスト
ブランド時計スーパーコピー 独協大学教授 1957年生まれ,日本専売公社,経済企画庁,三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経て独協大経済学部教授,専門はマクロ経済,計量経済,労働経済,コメンテーターとしてテレビ番組に多数出演,著書に「年収300万円時代を生き抜く経済学」(光文社)など
コピー時計 注目コンテンツ