企業などで実施される健康診断に関する質問に「バリウムの検査はどうしても受けなければならないのですか」というものがあります,バリウムを飲むとおなかが痛くなったり,便秘や下痢をしたりという人は少なくなく,また,検査の被ばくが気になるという人もいます,バリウムの検査(正確には「胃透視」と呼びますが,本稿では人口に膾炙<かいしゃ>している「バリウムの検査」という表現で通します)には利点と欠点,あるいは長所と短所があり,それらはその人よって異なりますから受けるべきか否かは各自が判断すべきなのですが,企業によっては事実上“強制”しているところもあります,今回は「バリウムの検査は本当に必要なのか」について述べていきます, バリウムの検査の最大の目的は「胃がんの早期発見」です,他のがんと同様,胃がんもそれなりに進行するまでは無症状ですから早期発見のための検査をすることには意味があります,そして,日本は元々胃がんで死亡する人が非常に多い国でした,少なくとも1990年代半ばまでは,がんによる死者の中で最多だったのは胃がんなのです(※)
コピー激安通販 これだけ大勢が罹患(りかん)して死亡するわけですから,公衆衛生学的にもなんとかして早期発見,早期治療に取り組まねばなりません, バリウムの検査ではバリウムと呼ばれる白い液体を飲み,レントゲン撮影をします,バリウムは「造影剤」の一種で,レントゲンを当てると消化管が白くうつります
ブランドコピー時計 胃のなかにバリウムが入っていると胃のかたちが白くくっきりと浮かび上がるのです,もしも胃がんや胃潰瘍があり粘膜がデコボコしていると胃のラインがスムーズでなくなります,医師はそのラインの異常を読み取り診断をつけるのです,一方向だけでは胃の粘膜全体が分かりませんから,(胸部レントゲンのようにその瞬間を撮影するのではなく)レントゲンをしばらく当てっぱなしにして医師が胃の動きやバリウムの流れを観察し,必要と感じたときに撮影ボタンを押して静止画像を記録します, 当然のことながら,このような方法でレントゲンを当てると被ばく量はかなりのものになります,日本診療放射線技師会のサイト(※2)によると,胸部単純レントゲン正面(健診で撮影するレントゲンです)の被ばく量が0.3mGyなのに対し,バリウムの検査(上部消化管間接撮影)では1検査あたりの総線量が50mGy,なんと167倍にもなります,環境省(※3)によると,日本の自然被ばく(宇宙線や大地,食物から自然に暴露する被ばく量)は年間2.1mSVです,mGy,mSvと単位は異なりますが,X線に限っていえばだいたいmGy≒mSvと考えてOKです,つまり,バリウムの検査で被る被ばく量は胸部レントゲンの167倍,年間の自然被ばくの80倍と決して小さくなく,医療に有用なのは事実だとしても,本当に必要なときを除けばそう気軽に受けるべきではありません, では,バリウムの検査以外に胃がんを早期発見する方法はないのかというと,まず思いつくのが胃カメラ(上部消化管内視鏡)です,胃カメラの利点はなんといっても被ばく量がゼロということです,かつてはカメラ自体が大きくてのみ込むのが大変でしたが,現在は随分とコンパクトになり
コピー時計 また口ではなく鼻から入れる方法もあります,場合によっては
スーパーブランドコピー 軽く鎮静をかけて痛みや苦痛を取り除くこともできます,バリウムの検査のように一目で胃のライン全体を把握することはできませんが,粘膜を詳細に観察することができます,バリウムの検査であれば
コピー時計 N級品 表面に凹凸がなければ異常が検出されませんが,胃カメラなら凹凸がない変化も見つけることができます, こう考えると「バリウムvs胃カメラ」は圧倒的に胃カメラに軍配が上がりそうですが,費用についてはややバリウムが優秀です,インターネットで健診のページを調べてみると,バリウムの費用は1万円前後のところが多く,胃カメラは1万5000円くらいが一般的です,企業の健診でも「プラス5000円の追加料金を自己負担すればバリウムの検査から胃カメラに変更できる」というケースがあります,実際,「追加料金を支払って胃カメラに変更すべきでしょうか」という質問は当院にも頻繁に寄せられます, では,職場の健診でバリウムの検査,胃カメラを選択できるのであればどちらを選べばいいのでしょうか,その前に,健診でのこのような検査は本当に必要なのでしょうか, 実は当院では,胃がんの早期発見に関する質問があったときにはほぼ全例に「バリウムの検査や胃カメラではなく,先に… 毎日IDにご登録頂くと,本サイトの記事が読み放題でご利用頂けます,登録は無料です, たにぐち・やすし 1991年関西学院大社会学部卒,2002年大阪市立大医学部卒,タイのエイズポスピスでのボランティアなどを経て,07年クリニック開設,大阪公立大非常勤講師,プライマリ・ケア連合学会指導医,労働衛生コンサルタント, 幅広い総合的な医療を提供し,どんな相談にも対応できる総合診療医,どのような疾患を診て,治療をしているかを紹介します, がんや糖尿病,認知症のリスクも下がる?コーヒーは身近な“スーパードリンク” そのCT検査,本当に必要? 避けられない被ばく,高まるがんリスク 毎日新聞のニュースサイトに掲載の記事・写真・図表など無断転載を禁止します,著作権は毎日新聞社またはその情報提供者に属します,画像データは(株)フォーカスシステムズの電子透かし「acuagraphy」により著作権情報を確認できるようになっています,