記者コラム 不思議の朝鮮半島 フォロー 「どっちが勝てば」か「どっちが勝っても」か,韓国大統領選と日韓関係 坂口裕彦・ソウル支局長 2021年11月27日 保存保存 文字 印刷 会合で握手を交わす李在明氏(右)と尹錫悦氏(左)=ソウル市内で2021年11月10日,朝鮮日報提供 「隣人」である日本の存在が,韓国国内における保守と革新の「分断」を浮き彫りにしているというのは言い過ぎだろうか, 来年3月9日の投開票まで4カ月を切った韓国大統領選,文在寅(ムン・ジェイン)政権を支える進歩系の与党「共に民主党」は10月10日,李在明(イ・ジェミョン)京畿道前知事(56)を公認候補に選んだ,これに対して,政権奪還を期す保守系最大野党「国民の力」は11月5日の党大会で,検察改革をめぐって,文政権と対立して職を辞した尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長(60)を選出,この2人による事実上の一騎打ちとなっている, 強大な権限を持つ1期5年の大統領の座を激しく争う李氏と尹氏,日韓関係への姿勢やその安全保障観は,「水と油」と言えるほど食い違っている,李在明氏「日本は信頼できる友好国なのか」 矢継ぎ早に投げかけられる記者の質問に対して,動じる様子もなく,すらすらと切り返していく,11月10日にソウル市内で開かれた討論会で見た李在明氏のディベート力は,なかなかのものだった,最近,尹氏に「1対1で政策を語り合おう」と呼びかけているのもうなずける,そのディベート力は天性のものなのか,それとも,苦学しながら大学を卒業して,弁護士となり,政治家へと転身していくうちに身につけたものなのだろうか, 「韓米日の軍事同盟については,当然反対だ,日本を含めることは慎重に考えるべきだ」,李氏がそう切り出したのは,約2時間続いた討論会が,終盤にさしかかったころだった, 反対の理由に挙げたのは,日韓両国が領有権を主張する島根県竹島(韓国名・独島)だった,李氏は「日本は確固たる,いつでも信用できる友好国なのか,独島は韓国が実効支配し,歴史的にも領土であることが明らかなのに,日本が絶えず問題提起してくることを憂慮する」と説明
ブランドコピー 「日本との領土や過去の問題が完全に整理され,善隣友好で共存できる関係になるならともかく,日本が今のような,あいまいな態度を取っている点を考慮すれば
時計コピー 韓米日軍事同盟は非常に危険だ」と強調した,いざ現場で発言を耳にすると,李氏が大統領になっても,日韓関係の好転は望めないだろうなと思ってしまった, 文政権は,対日政策に重きを置かなかった,日韓関係は,慰安婦や徴用工問題などで冷え込み,「1965年の国交正常化以降で最悪」とされる,李氏は党内では非主流派だから,文氏に近い勢力の支持を得るには,文政権の外交路線を引き継がざるを得ないのだろう, 10日の討論会では,日米韓の連携強化よりも,むしろ中国への配慮をにじませていた印象も残った,在韓米軍の最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の追加配備についても「しないことが正しい」と表明,文政権は,中国の反発を踏まえて,①THAADを追加配備しない②米国のミサイル防衛(MD)体制には参加しない③韓米日軍事同盟も結成しない――としており,李氏もこの路線の継承を基本としていることがうかがえた, 李氏は11月25日のソウル外信記者クラブ(SFCC)での記者会見で,「対日強硬派」と指摘されることに対して,「個人的には,日本の国民を愛して尊重している,一面だけを見た誤解だ」と述べた,一方で,日本の植民地支配に言及したうえで,「今も軍事大国化を夢見ていて,韓国が実効支配している独島に対して,たえず自らの領土だと言い張って挑発している, 過去の歴史を明確に認めて,心から反省しているとは思えない」と重ねて表明,日本による対韓輸出規制強化措置についても「一種の経済攻撃を試みたのは事実,ある部分では,日本に対して警戒心を持たないことが難しい」と述べた,尹錫悦氏「対日関係が失踪している」 検察官を26年間務め,今年3月に検察の力を縮小する改革を巡って,文政権と激しく対立して
スーパーコピー時計 その職をなげうった「反文在寅政権の象徴」,国民の力の尹錫悦氏をいざ近くで見てみると
ブランドコピー品 思ったよりも大柄で,柔らかい雰囲気を身にまとっていた, 12日にソウル外信記者クラブで開かれた尹氏の会見も,質疑を入れて約2時間続いた,李氏ほど「立て板に水」ではないけれど,記者の質問にはじっくり耳を傾けて,丁寧に答えていく姿が印象に残った,と同時に,ひしひしと伝わってきたのは,「文政権の外交政策は,完全に否定する」という強いメッセージだった
ブランドコピー最高N級 … この記事は有料記事です,残り2308文字(全文4102文字)ご登録から1カ月間は99円 今すぐ登録して続きを読む 登録済の方はこちらからログイン 関連記事 <坂口記者のコラム>韓国の「対日強硬派」候補が直面する疑惑 <坂口記者のコラム>「親日派」のいない韓国?日韓関係はどこへ <坂口記者のコラム>「丸刈り」抗議の韓国の記者と考えた <坂口記者のコラム>文在寅氏の立場から考えた韓国大統領選 <坂口記者のコラム>東京五輪で日韓関係はどうなる?<坂口記者のコラム>ソウル・釜山市長選惨敗 文政権離れの「速度」は> 関連記事 <坂口記者のコラム>韓国の「対日強硬派」候補が直面する疑惑 <坂口記者のコラム>「親日派」のいない韓国?日韓関係はどこへ <坂口記者のコラム>「丸刈り」抗議の韓国の記者と考えた <坂口記者のコラム>文在寅氏の立場から考えた韓国大統領選 <坂口記者のコラム>東京五輪で日韓関係はどうなる?<坂口記者のコラム>ソウル・釜山市長選惨敗 文政権離れの「速度」は> 投稿にはログインが必要です,坂口裕彦 フォロー ソウル支局長 1998年入社,山口,阪神支局,政治部と外信部のデスクなどを経て,2021年4月から現職,19年10月から日韓文化交流基金のフェローシップで,韓国に5カ月間滞在した,著書に「ルポ難民追跡 バルカンルートを行く」,連載:不思議の朝鮮半島 前の記事 韓国の「対日強硬派」候補が直面する疑惑,大統領選への影響は?次の記事 彼女が出てくると韓国の「報復政治」は変わるのか 注目コンテンツ